About Sage Lymph Method

さとう式リンパケアってなに?

さとう式リンパケアとは...


顎関節症の症状をやわらげる治療の一環として、

愛知県の歯科医である佐藤青児先生が開発した

『押さない・揉まない・引っ張らない』ことが大きな特徴の

リンパ間質液をケアする理論であり、技術です。

優しいタッチで、筋肉の緊張と収縮を緩め、

このリンパ間質液をより良い循環が出来る状態にすることです。


リンパ間質液とは...


そもそもリンパとは、血液中の血しょうを主な成分とした液が血管からしみ出し、

体内の細胞や筋肉がこの組織液に満たされ、浸っています。

このしみ出した液の1割がリンパ管の中に入り、リンパ液と呼ばれます。

あとの残りの9割は、浸透圧により血管に再吸収されます。

リンパ管に入る前の組織液も、血管に再吸収される前の組織液も同じものです。

さとう式では、リンパマッサージやリンパドレナージュのように、

リンパ管の中のリンパをケアするよりは、むしろ

細胞周辺を浸している組織液の重要性に注目し、これをリンパ間質液と命名し、

ケアしていきます。


さとう式リンパケアでは...


筋肉を緩め、腔を整えることでリンパ間質液全体の流れを改善します。

身体全体のリンパ間質液の流れが改善することで、

内蔵機能が向上し、健康増進や美容効果が期待できます。

さとう式リンパケアの3つの基本

1. 身体は腔で構成されている


人の身体は、口腔・胸腔・腹腔の3つで構成されていると考えています。

この3つの腔はつながっていて、

まず、入り口である口腔を広げてから、すべての腔を広げます。


2. 支持筋は屈筋


人は背骨で立っているのではなく、屈筋が支持筋となり、腔を構成しながら立っています。

屈筋とは、間接を曲げた時に収縮している筋肉のことで、それに対して、

間接を伸ばした時に収縮している筋肉のことを伸筋といいます。

人の身体は、後ろの筋肉(伸筋)が引っ張っているのではなく、

前面の筋肉(屈筋)が支えているのです。


3. 筋肉を緩める


リンパ間質液は、筋肉の収縮と弛緩の繰り返しによって、ポンプされ動いています。

弛緩とは、筋肉が伸びるのではなく、風船のように膨張して膨らむことです。

筋肉をおしぼりに例えると、

硬く収縮した筋肉は絞ったおしぼりのような状態です。

そのおしぼりをいくら引っ張っても緩みません。

引っ張れば引っ張るほど、水が出ていき硬くなってしまいます。

でも、絞ったおしぼりのねじれを取り、揺らすと、

ふくらみ、水をたくさん吸収できる状態、いわゆる膨張した筋肉になります。

筋肉が収縮した時にリンパ間質液を排出し、膨張した時にリンパ管質液を吸収します。

筋肉を緩めるということは、リンパ間質液の吸収と排出つまり、

より良い循環ができるようにすることなのです。


腔が広がり、整っていると筋肉が緩みます。

筋肉が緩んでいると、屈筋が使えるようになります。

屈筋が使えるようになると、腔が広がり、整った状態で維持できるようになります。

3つの基本はそれぞれ深く関係しています。